うつパパ育児

うつパパ育児

うつ病のパパが綴る子育て生活

うつ病どん底だったあの頃の育児②【新生児編】

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こどもが産まれた朝、すぐに上司に連絡して有給を取らせてもらった。

病室で妻に感謝を伝え、保育器の中の我が子との対面。

しわしわで胎脂が付いていて、その小さな手が僕の指を握る。

実際は新生児の把握反射だ。しかし、うつ病を発症して以来、周りに迷惑をかけ、上司に頼り、同僚に頼り、妻に頼ってきた僕が、この子に頼られていると思った。

それは小さな、しかし確かな変化だった。

 

新生児のころは妻の母が居てくれていたので、基本的に調子の良いときにあやしたり寝かしつけたりおむつを替えたりすれば良かった。僕は睡眠薬を飲んで寝ていたし、夜間起きるとそのまま朝まで眠れず最悪の体調で出勤することになるため、夜泣きは妻や義母が対応してくれた。

ああ、なんとかやっていけると錯覚していた。

育児の辛さを思い知るのは義母が居なくなってからだった。

続く