当時最も悩ませていたのは我が子の夜泣きであった。
寝かしつけに関するいくつもの育児書を読んだが、全然効果はなかった。
「いつか夜泣きはなくなるだろう」と呪文のように唱えながら、また夜泣きが続く日々。
ファミリーサポートや一時保育は一時凌ぎにはなるが、根本的な解決にはならない。妻も生真面目なところがあるから自分も十分に疲弊しているはずなのに、それらを多用することに当時は否定的であった。
そんな時に目についたのが雑誌で1ページだけ割いてあった「cry it out」に関する記事である。
これは過去にも書いた。
これが驚くほど効果があった。1週間もかからず、我が子はすやすやと朝まで寝るようになった(起きても泣かずに一人で再び寝付く)。そして妻と僕に余裕が生まれた。
ここから僕ら夫婦は学んだ。問題点を洗い出し、情報を集め、行動すれば、劇的に生活を改善させることがある、ということを。そしてその分子どもを可愛がることができ、良い育児に直結することを。
しかし、少し遅かったかもしれない。僕のうつ病はこの数ヶ月の間に悪化していた。恐れていた休職となるほどに。
続く