毎日成長し続ける息子を見守ることは素晴らしい。
感情豊かに、元気に動き回り、泣き笑う息子はうつ病とは対極の存在だ。
うつ病の僕の心を震わせ、刺激を与え、修復してくれる。
仕事以外部屋に閉じこもる僕を外へ出かける気分にさせてくれるのは唯一息子だけ。
息子はいつだって僕に遊んでほしい。
しかしながら、僕の体調には波があるし、全く動けないときがある。
フルタイムで働いていたときには疲れ果て、泣き続ける息子の傍で屍のように横たわっていたときもある。ママを求めて泣くときにあやすこともできず、涙することもあった。散歩に行きたいという息子に、疲れていて行けないごめんね、と言うこともしばしば。
最も愛しい存在であると同時に、自分の不甲斐なさを突きつけられる存在、それが息子である。
これまで育児によって僕のうつ病が良い方向へ向かっていることの記事を書いたが、当然ながら育児により苦しむこともある。正と負の影響の結果、僕の場合は良い方向へ向かっていったということであって、必ずしも息子がまるでドッグセラピーのように暖かく快方へ導いてくれるのでは決してない。下手を打てばうつ病どん底へ転落する可能性だってある。
もし自分がうつ病にならなかったならもっと良い育児ができたかもしれないと思うときがある。家に帰って体を使った遊びをしたり、休日には外へ連れ出し、キャンプをしたり、、、。そんな可能性もあったかもしれない。
でもそんなことないよと言わんばかりに抱きついてくる息子を見ると、どうでもいいことだ。
僕がどれだけ今の自分を貶めようとも、今の僕を好きな息子がいるのだから。