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朝は「きつい、もうだめだ!仕事をやめたいことを上司に伝えよう。」と思っているのに、出勤すると何だかやれる気がしてきてどうにかこうにか終業まで仕事をこなす。「なんだ、俺はまだやれる。大丈夫。」
しかし、翌朝はまた辞めたいと思い、その繰り返し、、、。
全然大丈夫じゃありません。
うつ病は朝方は最も気分が落ち込んで、午後から夕方にかけて症状が軽くなるからです。これを日内変動といいます。
うつ病って自分では気づけないんですよね、、、。午後には良くなるというのに騙されるんですね。仕事のミスが続いたりして、上司や同僚から受診を促されるというのが王道パターンだと思います。僕も気づいたときには大分進行していました。
うつ病だと診断されたらどうなるか。
期間は職場によりまちまちですが休職して体調を整え、復職。
でも、すっかり元通りになって働ける人がどれだけいるでしょうか。
大なり小なり不調を抱えて復帰される方が多いのではないでしょうか。
そんな状態で発症前のように働けば、また休職に逆戻りするリスクは高くなります。
周囲の環境は自分で整えましょう。
同僚上司は医師ではありません、あなたをどう扱えばいいか分かりませんから。
・まずは安易に復職しない
いざ休職するとなぜか早く復職したくなるんですよね。「復職=うつ病が治ること」だと勘違いしてしまうからだと思います。早く戻らないと居場所がなくなるような。でも冷静に判断してください。休職を繰り返すことは避けたいですよね。
・時短にしましょう
復職プログラムがあればいいですけど、働く時間は当面短い方がいいと思います。フルタイムで調子を崩し、突然の欠勤を連発することは避けたいですよね。最初は有給を週の半ばに挟むのもいいかもしれません。しかし、これは一時しのぎであって、長期的には破滅します。そうなるよりはパートタイマーとなって無理ない勤務時間にしましょう。突然欠勤する正社員より、予定通り出勤してくれるパートの方が信頼できますよね。
・うつ病であることをカミングアウトした方が良い
できれば1対1で自分で同僚上司全員に直接言ったほうが良いと思います。うつ病については昔よりも認知されてきているので、理解してくれる方もいます。内緒にすると、辛い時、ただのやる気のない人に見えますからね。「日によって体調の良し悪しがあること」「迷惑をかけるかもしれないこと」「できるだけ頑張るということ」誠実に伝えましょう。
・「察してちゃん」はやめましょう
うつ病だからキツイんだから察してよ、というのは好ましくありません。「今キツイので、申し訳ない」と言葉にして伝えましょう。
・出来ないことは出来ないと言う
そのかわり出来ると引き受けた仕事はきっちりやりましょう。小さな仕事でも雑用でも。周りは「うつ病の人に任せて大丈夫か」と心配しています。まずは周囲からの信頼を得ましょう。
・自分が無理なくやれる仕事を見極めよう
仕事の中で以前はやれていたことの内、今も無理なくやれるものと今はつらくなったものがわかってくると思います。何がつらいかは初めは分かりません。体力を使う仕事でもつらくないことがありますし、座っているだけでもつらい仕事があります。そこを見極め、無理ない仕事をできるよう業務内容を上司に相談しましょう。誤解しないでください、単純に「これはやりたくない!」とワガママ言えってことではありません。つらい仕事を減らす分、無理なくやれる仕事を増やすということです。
・通勤時間が短くなるように引っ越し
通勤は結構つらいんですよね。費用はかかりますが、通勤時間は短い方が良いです。
言えることはこれくらいでしょうか。
人により症状も様々ですから、無理なく働ける方法を各自模索してください。
負い目は心の負担となりますから、短時間でも信頼されるような仕事をする方向が良いと思います。
周囲に迷惑がかからない範囲でなるべく自分に無理のないように。
決して単なるワガママさんにはならないでくださいね。
通院して経過をみて、それでも、どうにもこうにもならなかったら、、、
・退職
・転職
・フリーランスになる
・もうしばらく働かない!
これらを選択肢に入れましょう。「うつ病のときに大事な決断をしない」という鉄則は有名、承知の上です。しかし身も心もボロボロになる前に、決断しましょう。
あなたはうつ病に散々振り回されて来ました。
でも主導権はあなたにあることを思い出してください。
ちなみに僕は退職し、しばらく休んだ後、同業他社に転職しました。勤務時間も無理ないよう半日にして。もちろん収入は減りますけどね。時々つらい日はありますが、「今日働けた、明日も当然働ける」そう思えることができるようになりました。
うつの会社員たちに幸あれ!