うつパパ育児

うつパパ育児

うつ病のパパが綴る子育て生活

育児-うつ育児日記

生物飼育のデスゲーム

息子は目がいい、虫を見逃さない。 そして網で捕まえる。 「可愛そうだから逃がしてあげようよ」 「いやだ、飼いたい」 飼いたい飼いたいと泣くので飼育を始めるのだが、特に詳しくもない僕なので何と言う名前の生き物で検索したらいいか分からない。数日内…

夜寝る前のお父さんの言葉を信じてはいけないよ

夜、睡眠薬を飲んで1時間経ったくらいから僕は夢遊病のように行動する。 妻の話を聞くと、ものにぶつかることもなく歩き、特に眠そうな様子もなく、いつもどおり普通に受け答えをしているらしい。「うん、わかった」「それでいこう」などと言っているが、翌…

「おとうさん、うつびょうってなに?」

唐突にきた。 自分でも驚くほど不思議なことに、これに対する返答を準備していなかった。 我が家ではうつ病という言葉はこどもにはなるべく聞かせないようにしていた。小さなこどもでは理解するのも難しいだろうし、よく分からないまま使って欲しくない言葉…

2歳児のプライド@うつ育児日記

最初に息子の自尊心を垣間見たのはいつ頃だったか。 1歳過ぎくらいだったろうか、ボーネルンドの動物型はめパズルをやっていたときだ。それまでも動物たちを型に入れたりはできていたが、どこにはめるか迷ったり上手く入らなかったりすると、入れてくれと手…

うつパパの一日のスケジュール

07:00起床、背中が猛烈痛いので湿布を貼りストレッチ、睡眠薬でボーっとしている 08:15出勤 12:45帰宅、昼食 14:00うたた寝のち、ごろ寝 16:30子どもが保育園から帰ってくる 17:00夕食 18:00家族風呂 19:30川の字になって寝かしつけ 20:30睡眠薬内服し、映画…

頭のブレーカーが落ちる@うつ育児日記

最近Wi-Fiのつながりが悪くなっていたから、無線ルーターを新調することにした。 それは簡単な作業のはずだった。LANケーブルを付け替え、簡単なセットアップをし、パソコンからWi-Fiのパスワードを入れる。 、、、つながらない。 あれやこれや設定をいじく…

「まるでワルイ男にひっかかったよう。」@うつ育児日記

これは息子の育児を端的に表した妻の名言である。 うちの息子はとにかくやんちゃでイタズラ好きで、妻はほとほと困っている。 息子は妻によくおっぱいをねだっているし、乳首を捻られたりすると痛い。気を引くためにたまに叩いてきたりもする。 妻は3人姉妹…

「寝かしつけ」@うつ育児日記

歯磨きをしてご褒美のキシリトールタブレットを食べ2冊選ばせた絵本を読み聞かせたら、寝かしつけの始まりだ。 時刻は8時前、我が家は2歳の息子をはさんで川の字になって眠る。 電気を消すと息子が早くも眠くなってきた。 眠いけど眠りたくないのだろう、…

うつパパと息子②

毎日成長し続ける息子を見守ることは素晴らしい。 感情豊かに、元気に動き回り、泣き笑う息子はうつ病とは対極の存在だ。 うつ病の僕の心を震わせ、刺激を与え、修復してくれる。 仕事以外部屋に閉じこもる僕を外へ出かける気分にさせてくれるのは唯一息子だ…

うつパパと息子①

愛しい息子 2歳の僕の息子は活発で、踊るのが上手。音楽がなれば驚くようなステップでリズムを取る。 足が速くて、ジャングルジムをひょいひょい登り、跳び、鉄棒で懸垂する。 いたずら好きで、よく物を投げる。肩が強くて凄いスピードで飛んでくる。最近は…

うつ病どん底だったあの頃の育児⑦【感想編】

今も大変だけど、あの頃はヤバかったね。 僕と妻が当時を振り返って今思うのは以下の通り。 ・出産前に衣類乾燥機・食洗機・冷凍庫を買っておけばよかった。 ・出産前に歩き回る我が子を想定した危険のない部屋づくりをしていればよかった。 ・出産前に寝か…

うつ病どん底だったあの頃の育児⑥【幼児編】

育児・育自・意気地・生路:「いくじ」 休職して6ヶ月、気づけば息子も歩き回るようになっていた。 休職の間に体調を整えるとともに、育児の負担を減らすための工夫を凝らし、この頃にはこどもも一時保育に通わせたりするようになったこともあり妻の負担も減…

うつ病どん底だったあの頃の育児⑤【乳児後編】

変わらぬ信頼を寄せてくれた君 仕事でミス乱発。早退することもあった。朝目覚めると体が重く、突発的に有休を取るようにもなっていた。その有休ももう無くなりかけていた。上司とともに通院している病院へ行き、休職することになった。 前職から数えて通算3…

うつ病どん底だったあの頃の育児④【乳児中編】

突破口 当時最も悩ませていたのは我が子の夜泣きであった。 寝かしつけに関するいくつもの育児書を読んだが、全然効果はなかった。 「いつか夜泣きはなくなるだろう」と呪文のように唱えながら、また夜泣きが続く日々。 ファミリーサポートや一時保育は一時…

うつ病どん底だったあの頃の育児③【乳児前編】

破裂寸前 新生児の頃はお義母さんが食事を作ってくれ、洗濯をしてくれ、夜泣きに対応してくれ、買い物もしてくれ、妻のメンタルケアもしてくれていたのだ。そんなお義母さんが遠方へ帰ってしまった。他の孫の幼稚園の送り迎えやお世話だってあるのだから、い…

うつ病どん底だったあの頃の育児②【新生児編】

こどもが産まれた朝、すぐに上司に連絡して有給を取らせてもらった。 病室で妻に感謝を伝え、保育器の中の我が子との対面。 しわしわで胎脂が付いていて、その小さな手が僕の指を握る。 実際は新生児の把握反射だ。しかし、うつ病を発症して以来、周りに迷惑…

うつ病どん底だったあの頃の育児①【切迫早産編】

ある日僕はとても良い名前を思いついた。 それは清々しくて、凛々しくて、僕が本当に大事にしてもらいたいことを込めた名前だ。妻の妊娠が分かってからずっと悩んでいた名前問題に答えがでたことに満足し、その名前を妻に伝えようと病院へ向かった。妻は切迫…

うつ病のパパ

息子 うつ病になり3年が過ぎました。 その中で男児が産まれ、調子を崩しながらもどうにかこうにか子育てをしてきました。 理想のパパではないかもしれない、 だけど自分なりのやり方で妻と子を幸せにしてあげたい。 ときに不安や焦燥にかられ、近所のコンビ…