うつ病を克服する過程と育児はよく似ている、と思っています。
突如として現れたそれにあなたは戸惑い、
振り回され決して思い通りにはならない。
徐々に慣れていき、
生活の多くを占めるようになる。
何が正しいのか分からず、情報を探す。
しかし、それが自分に当てはまるとは限らない。
あなたのペースは乱され、
時にはあなたの仕事の在り方を考えなくてはならない。
よく観察して何を望んでいるかを察知し、
柔軟に対応しなくてはいけない。
力ではどうにもならず、
根気強く接する必要がある。
起こった困難に対して解決策を提示し、
起こりそうなトラブルは予防しなくてはいけない。
時に自分の考えを改める必要もある。
パートナーとよく話し合い理解を深め、
時にケンカの種となることもある。
こんな日々がずっと続くのかと悲観することもある。
しかし、ある時よく見るとそれは大きく様子を変えていることに気づく。
ふと振り返ると大きく進んでいることに気づき、必死だった日々を懐かしくすら思う。
乗り越えることで、大きな成長をもたらす。
どうです、よく似ていませんか。
もちろんうつ病はこどもほど可愛くはありません。
当初は何故こうなったのかと憎しみさえ感じていました。
でも心身ともに壊れかけていた時にブレーキをかけてくれたのはうつ病ではないでしょうか?
あなたが壊れかけたのはうつ病になったからでしょうか、
むしろ助けてくれたのでは。
うつ病は心の中の飼い犬に例えられることもありますが、救助犬だったかもしれません。
よく見ると愛嬌すらあります。
うつ病で得た柔軟な思考やより良い人間関係の築き方、環境調整のやり方は育児をする上で大いに役立ちます。
逆もまた然りで、育児で我が子と接することがうつ病を良い方向へと導いてくれました。
何かしらハンディキャップを背負って育児をしている人は少なからず居るでしょう。
うつ病だけが特別ではなく、皆それぞれがハンデを補うように工夫をし、頑張っているのではないでしょうか。
そういう方々の役に立つブログになれれば良いなと思います。