うつパパ育児

うつパパ育児

うつ病のパパが綴る子育て生活

父親の担う役割とは②

 

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初めての友達、それが父親

父親がまずやるべき事は妻を労ることだと過去に述べた。

では、次にやるべきことは何だろうか。

それは「息子と遊ぶこと」である。そしてその時間が長ければ長いほど息子の人生において良い影響を及ぼす。

 

長年、母親と子どもに関して研究されてきたが、父親の及ぼす影響はあまり研究されていなかった。しかし近年は父親と子どもの関係に関して研究が進み、父親の及ぼす影響が実は非常に大きなものであることが分かっている。

その中で最も大事なのは父親との関係は息子の「人間関係の確立能力」、言い換えれば「コミュニケーション能力」の発達に大きな影響があるということだ。

母親と息子は妊娠10ヶ月もの間を文字通り一体となって過ごし、出産後すでにその関係は深いものとなっている。一方、父親と息子は生まれてからゼロから関係を確立していかなくてはならない。息子にとって父親とは初めての他者であり、微妙な距離感の父親と関係を築いていくことがその後の人生において人間関係を作る上で大きな影響を及ぼすのだ。母親では距離が近すぎるのである。 

母親には分からない息子のツボも父親なら分かる、昔は自分も男の子だったのだから。また全体的な傾向としても父親の方が息子に色々と「やらせてみよう」とするようで、息子の好奇心を満たす。友達のように遊ぶのだ。

 

父親が母親になろうとしてはいけない。

夫と妻が揃っている場合、それぞれの役割は違うのである。

時間や体力が限られている場合、まず家事を少し手伝うぐらいなら妻とのコミュニケーションを深く行う方が良い(共働きなら分担して当然だが)、その方が妻の満足度も高い(という研究結果がある)し、夫婦の良好な関係の中で息子は安心を得ることができるだろう。そしてその次はやはり家事ではなく、育児書や研究が示唆する息子の今後の人生への大きな影響を鑑みれば父親は息子と少しでも長く遊ぶべきなのだ。

というか家事はなるべく夫も妻もやらなくて済むように家電や冷食を導入した方が良い。

 

最後に、上記の父親の影響はそういう相関があるということで、父親がいなくても良好な人間関係が築けるようになる人は沢山いるし、必ずしも生物学的な父親でなく社会的な父親でもいい。

全体を通してひとつ伝えたいのは息子のコミュ力に関して必ずしも父親が社交的でなくとも良い、ということだ。 息子とちゃんと遊びさえすれば。

イタズラやドキドキを与え、好奇心、冒険心を育もう。

(※父親が娘に与える影響ももちろんあるが、あまり調べていません。)

 

父親に関して多数育児書を読んだが最もおすすめなのは最近出版されたこれ。

父親の科学―見直される男親の子育て

父親の科学―見直される男親の子育て

  • 作者: ポールレイバーン,東竜ノ介
  • 出版社/メーカー: 白揚社
  • 発売日: 2019/06/17
  • メディア: 単行本
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